みなさんWeb3とか、Web3.0って聞いたことありますか?情報感度の高いかたなら聞いたことあると思いますが、おそらく多くのひとはよくわからないのではないかと思います。ではWeb3について出来るだけわかりやすく書いていこうと思います。(2021年12月の情報です)
Web3、実はインターネットを根本的に変える巨大なトレンドです
【徹底解説】「Web3」はなぜ重要なのか Youtube Ikehaya NFT Univ.
日本語版のウィキペディアで調べても記事がなく(2021/12/10現在)
英語版のWikipediaの記事を翻訳すると
Web3は、Web3.0とも呼ばれ、パブリック・ブロックチェーンなどのピアツーピア技術をベースにした分散型バージョンのインターネットのアイデアである。
原文:英語版Wikipedia記事
うーん、いまいち分かりにくいですね。とりあえず
ぼく流にまとめるとWeb3とは
ポイント
その1 みんなでつくる
その2 みんなを直接つなげるインターネット構造
でイメージしてください。
ひとつづつ説明していきますね。
まずはWeb1.0とWeb2.0
Web3を説明するまえにWeb1.0とWeb2.0を簡単に説明していきます
Web1.0 (ホームページ時代)
初期のインターネット構造で、簡単なホームページで個人が発信できる環境になりました。情報を発信してそれを見る、といった一方通行的なつながりでした。回線は電話回線をつかう低速で不安定な方法しかなく、とても不便でした。あの「ガー、ピー、ビヨンビヨン」ってやつですね。なつかしい方もいらっしゃるのではないでしょうか。スマホなんてもちろんないので、インターネットをするにはパソコンが必要でした。
Web2.0(SNS時代)
現在(2021年)のインターネット環境といっていいのではないでしょうか。通信速度も改善され、いわゆるGAFAM(Google,Apple,Facebook,Amazon,Microsoft)とよばれる巨大企業によるSNSやクラウドサービスが広がりました。ひとり一台スマホをもって個人での発信もあたりまえになり、SNSで個人が気軽につながるようになりました。
Web3とは
では改めてWeb3について書いていきます
その1「みんなでつくる」(ブロックチェーン・非中央集権(分散)型構造)
まず最初に「みんなでつくる」というポイントですが、これにはブロックチェーン技術がベースになっているということです。ブロックチェーン技術とは、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)のベースになっている技術で、(ビットコインについてはこちらの記事を参考に。)特定のだれかが管理するものではなく、みんな(多くの利用者たち)で管理する、「非中央集権(分散)型」のインターネット構造です。
その2「みんなを直接つなげる」(P2P:ピア・ツー・ピア)
つぎに「みんなを直接つなげる」です。ブロックチェーン技術をつかうと、特定のサーバーを介さずにユーザー同士が直接つながることできます。例えば、ぼくの財布からあなたの財布に、直接ビットコインをリアルタイムに送ることができます。サーバーを介さないので不正アクセスのリスクも減ります。
なぜ「Web3」が必要なのか
では、なぜいま「Web3」が必要なのか。それはWeb2.0が大きな問題を抱えているからなんです。
Web2.0の 問題点
その1「プライバシー問題」
その2「権力のかたより(中央集権問題)」
▶︎その1『プライバシー問題」
個人情報の流出は身近なプライバシーの問題のひとつですね。2020年には日本だけでも2500万人以上の個人情報が流出しています。
2020年は2515万人分の個人情報が流出 原因の多くは「ウイルス感染・不正アクセス」 ITmedia NEWS
Alexaの会話がGoogle社員に聞かれているなんて噂もありますからこわいですね。
また、個人情報はときに不正に使われてしまうことがあります。Facebookが取得している個人情報が選挙や情報操作に使われていたなんて事件もありました。(ケンブリッジ・アナリティカ事件)トランンプ元アメリカ大統領の当選にも影響を与えた?とも言われています。この事件は映画化もされてますよ。
▶︎その2「権力のかたより(中央集権問題)」
もうひとつは「権力のかたより」、つまりある特定の企業や個人による中央集権的な管理です。強力な権力を持ったGAFAMによってあなたのアカウントがとつぜん凍結される可能性は大いにあるんです。現にトランプ元アメリカ大統領はSNSアカウントを凍結されています。
あなたが持っていると思い込んでいる、電子書籍 kindleもAmazonの一声でアクセスできなくなる可能性もあるんです。
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Web3がWeb2.0の問題を解決する
なんとWeb3はこの「プライバシー問題」も「中央集権問題」のどちらも解決してくれます。
まず、Web3アプリケーションは一般的には個人情報を必要としません。Web3のサービスは個人情報をもっていないので、利用者の個人情報を流出させることは、原理的にあり得ないのです。
また、Web3上では電子書籍などが「NFT」とよばれるシリアル番号がふってあるデジタルデータによって作られます。
NFTは利用者が所有権をもてるので、Kindleのように一方的に削除されることはありません。仮に取引所(マーケットプレイス)が廃止、削除されても、電子書籍などのデジタルデータ(NFT)自体はじぶんの保管場所(ウォレット)に残り続けます。
Web3なら、SNSアカウントが一方的に削除されることもなく、投稿記事なども保護されるでしょう。
まとめ
ということで、できるるだけ分かりやすくWeb3について書いてみました。
Web3とは非中央集権(分散)型のインターネット構造
「みんなでつくる、みんなを直接つなげるインターネット構造」
です。まだハッキングなどのリスクが存在するのも確かですが、この技術が広がれば人々はより自由にインターネットやサービスを利用できるようになるでしょう。その未来は決して遠くはありません。
いまのうちにWeb3について知識を深めるのはお得ですよ。