前回は「気軽に個人事業主なってみる」という記事を書きました。
※前回の記事はこちら
では具体的に個人事業主になるにはどうしたらいいか。
「開業届」を出しましょう。
開業届が受理されれは晴れてあなたも「個人事業主」です!
それでは、"ざっくり"開業届を書いてみましょう!
開業届とは
開業届は正確には「個人事業の開業・廃業等届出書」という、なんとも難しい書類です。国税庁のHPによると「新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方」が提出するものとなっています。
まあ、このブログでは「個人事業主になりたい人が提出する書類」とします。
「開業届」は、国税庁のサイトからダウンロード出来ますので、ダウンロードして手書き、もしくはパソコンで記入してください。
国税庁:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続のページ
個人事業の開業・廃業等届出書(提出用・控用)(PDF/746KB)
開業届の書き方
では実際にざっくり書いていきましょう。
国税庁の記載例は無視してもらって大丈夫です。
ざっくりと言っても、私の開業届が受理された程度ですのでご安心下さい。
さて、実際に開業届をダウンロードしましたでしょうか。
めちゃくちゃ欄があって、面倒くさそうですよね。でも安心してください。
「全部の欄を埋めなくても大丈夫です!」
私が実際記入した箇所は下の画像を参照してください。
どうですか?ほとんど空欄ばかりでしょ。さらに私は2、7、13が空欄でした。では具体的に説明していきます。
1. 宛名
自分の住所の管轄の税務署を記入。国税庁のHPから確認できます。
2. 提出日
開業届を提出する日。
実は書かなくても大丈夫です(笑) まあ、何年何月くらいまででも。
確認したら、私は書いてなかった、、、
3. 納税地
フリーランスなら基本的には住所地ですかね?
居所地:例えば海外に住んでる日本の納税者の拠点など
事業所等:自宅とは別にオフィスなどがある場合
4. 名前、印鑑、生年月日
あなたの名前とフリガナ、認印、あなたの生年月日
5.個人番号
あなたのマイナンバーを記入
6. 職業
飲食業、小売業、システムエンジニア、WEBデザイナーなど
複数ある場合は、収入が一番多いものを記入。
私は「ガイド業」としました。
7. 屋号
お店の名前や、ニックネームなど。無くてもOKです。
私は空欄にしました。
8. 届出の区分
開業に○を。
9. 所得の種類
事業(農業)所得に○。
10. 開業・廃業日等
開業した日を記入。
11. 開業廃業に伴う届出書の提出の有無
青色申告承認申請書・・・有に○(開業届と一緒に出した方がいい!)
消費税に関する・・・・・無に○(特別な場合を除く)
12. 事業の概要
職業欄に書いた職業について具体的に書けばよい。
プログラミングでアプリ開発、受注、発注など
私は「アクティビティガイド、観光ガイド、観光案内など」としました。
13. 給与等の支払の状況
基本は空欄。個人事業の開業で従業員の給料のこと考えてます?
以上です。
ほぼ空欄で終了です。気軽な気持ちで、ざっくり書いちゃいましょう。
開業届の提出方法
では次に開業届の提出方法です。
開業届は管轄の税務署に提出してください。郵送が楽です。
ここで注意!
・提出用と控え用を同封
・返信用の封筒(切手あり)も同封
控え用は提出用に印鑑を押したものをコピーして枠外に「控え用」と記載しても良いですし、控え用として記入したものに印鑑を押しても大丈夫です。
返信用の封筒は必ず同封、しかも必ず切手を貼って同封して下さい。そこまでしないと控えは永遠に帰ってきません。
青色申告申請書との関係
確定申告で青色申告を選択すると、お得に所得控除が受けられます。
青色申告には申請が必要で、その申請書の提出期限が
・その年の3月15日
・開業から2月以内
3月15日以降でも、開業から2月以内なら大丈夫です。
忘れてしまうかもしれないので、開業届は青色申告承認申請書とセットで提出することをお勧めします。
まとめ
記入欄を全て埋めようとすると進みませんし、必要ありません。
最低限の情報で問題になることはないです。
もし、明らかな不備があれば連絡がありますので安心して提出してください。
ということで、次回は "ざっくり" 青色申告承認申請書を書いてみましょう。